「賃金が上がらない。これでは生活していけない。」「モノのように扱われ、ブラック職場だ。」毎年の「要求アンケート」活動を通じて私たち法律関連職場の仲間の切実な「声」が寄せられています。2022年がはじまり、今年もアンケートをお願いする春闘の時期となりました。
私たち労働者の切実な実態がひろがる一方、コロナ禍においても大企業・富裕層は大もうけを続けています。労働者の賃金を低く抑え、経営が苦しくなれば労働者にしわ寄せするという日本型経営が続くなか、貧困格差がひろがっていますが、それは私たちの法律関連業種も同様です。
そして、コロナ禍におけるいわゆる医療や介護などといったエッセンシャルワーカーの賃上げや雇用安定が社会的な問題になっています。社会維持に不可欠なこの分野の労働者はいずれも女性労働者が多く、非正規雇用で低賃金・不安定雇用のなかで働かされています。
さらに、賃金が上がらない、そして、不安定雇用が増え続ける状況が20年以上にも渡って続いていますが、これはひとえに財界・大企業と政府が、労働者を分断し自己責任化をはかり、ものがいえない状態に置くことで春闘を破壊してきたことに原因があります。
それは、労働組合としてこうした国民・労働者いじめを跳ね返すことができていないことの裏返しでもあります。
個々の職場内のたたかいだけでは、「赤字だから経営がもたない」といった雇用主の声に対して、どうしても諦めが先行してしまいます。そこで、私たち労働者と国民が手をとりあい、要求と行動を統一させたたかうのが「国民春闘」です。
やはり、労働組合として団結していくことでこそ「賃金の大幅引き上げ・底上げと雇用の安定」をはかることができます。そして、それが「いのちとくらしと地域を守る」ことにもつながります。こんなコロナ禍のときだからこその労働組合といえます。
今年も私たちは、法律事務所をはじめとする全国の法律関連職場の労働者の声を集める「要求アンケート2022」に取り組みます。
職場におけるハラスメントやおかしいと思う実態や要求はありませんか?
現状に不満はなくても、コロナ禍で雇用や賃金、労働条件がこれからどうなるかの不安はありませんか?
法律関連職場に働く仲間の実態を見える化(可視化)するのがアンケート活動です。
私たち自身も、ひとりひとりの「思いや願い」を語り合い、共感し、多くの仲間の声を反映した共通の認識をつくることによって「職場要求」をつくります。
そうしてみんなで要求をつくることによって、その実現をめざして力をあわせます。
職場を変え、業種を変え、地域・社会を変えるのは「あなたの声」です。
是非、「2022年アンケート」にご協力をよろしくお願いいたします。
そして、今年も私たちの活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。みなさんの声をもとに、千葉県弁護士会への要請を実施してきました。
引き続きWEBも活用しながら気軽に参加できる企画を準備していきますので、同じ業種に働く仲間として、お気軽にご参加いただき、語り合い、安心して働ける職場を一緒につくっていきましょう。
千葉県内の法律関連職場に働く労働者(事務職員、書記、秘書など)ならどなたでもご参加いただけます。
ご相談のみならず、当組合へのご意見・ご要望もお気軽にお寄せください。
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